自閉症スペクトラム障害とＡＤＨＤに知的障害を併存している人もいます。
また光や音、味や匂い、触り心地などに敏感な感覚過敏や、反対に痛みや五感への刺激の反応が鈍い感覚鈍麻のある人も多いです。
他にも言語発達遅滞（言葉の遅れ）や発達性協調運動障害、てんかん、チックなどの併存が見られる人もいます。

※発達性協調運動障害：知的発達には遅れはなく、筋肉や神経、視覚・聴覚などに明らかな異常も認められません。
しかし、日常生活における協調運動（食事、着替え、運動、勉強など）が、年齢などに応じて期待される水準と比較して、不正確、時間がかかる、ぎこちないなど、いわゆる不器用といわれる状態。

「発達障害」とは生まれつきの特性であって、病気ではありません。
現時点では、発達障害を引き起こす要因やメカニズムなどは、まだはっきりとは解明されていません。
しかし、何らかの要因により、先天的に脳の一部の機能に障害があることや、
脳機能が発達していく過程において、発達のアンバランスが生じることで起きると考えられています。

そのため、医療機関では、原因不明と扱われるケースがほとんどです。
一部の特性においては、胎児期の風疹感染などの感染症や遺伝子の異常などが影響するとも言われています。

症状が目に見えて現れるかどうかは、いじめや虐待、社会との関係（学校、地域など、集団生活での人間関係）、トラウマなどのストレスによる環境要因も関係しますが、以前よく言われていたような、一方的に親の育て方や愛情不足などが原因だというのは誤りです。

他には、遺伝的要因の関係も指摘されています。

「発達障害」がみられる人は、ある特定の分野においては非常に優れた能力を発揮する一方で、別の分野については極端に不得手ということがみられるようになります。

ほとんどの人もある程度の得意不得意がありますが、「発達障害」がみられる人の場合には、その差は日常生活に支障をきたすほど大きいのです。

また「発達障害」と診断された小児の共通項としては、脳の認知機能に偏りがみられる傾向があります。

グレーゾーンとは、発達障害の特性がいくつか見られるものの、診断基準をすべて満たしているわけではなく、確定診断ができない状態をいいます。
診断はつかないが、発達障害の傾向はあるという状態です。

発達障害は、数値による明確な基準がありませんので、医師個人の診断によるところも多く、はっきりと見極めづらい状態にある人も潜在的には数多くいると考えられます。

例えば、
・活字が苦手
・人の多いところが疲れやすい
・話がコロコロ変わる
・落ち着きがない
・どもりやすい
・緊張しやすい
・集中すると周りの声が聞こえない
・感覚過敏・感覚鈍麻
・細かい作業が苦手・細かい作業が得意
・流れ作業が苦手・流れ作業が得意
・運動が苦手

などと挙げていけば、一つ二つは当てはまるという方がほとんどなのではないでしょうか？
例を挙げていけばキリがありませんが、なんとなくグレーゾーンとはどのようなものか理解できるかと思います。

「発達障害」～「グレーゾーン」～「健常」は、はっきりと区切れるものではないのです。

グレーゾーンは、診断基準を満たす場合と比べ困難は少ないと思われがちですが、逆に理解や支援が得られにくいなど、グレーゾーンならではの悩みもあります。そのため、診断がなくても受けられる支援もあります。

近年は、放課後等デイサービスなどで、発達が気になるお子さまへの早期療育を行う例が増えてきています。
早期からサービス（療育）を利用することで、子どもに合った環境の中で学ぶび、年齢に応じた能力や必要なスキルを身につけやすくなります。
また抑うつなど二次的な問題をが起きるのを予防できるとも言われています。

そしてグレーゾーンの特性を抱えたまま、大人になって、周囲に理解してもらえず苦労している人も多いと思われますが、何歳になってもその特性を活かして仕事をしたり、また困難を緩和・解消していくことは可能です。

人間の発達には、段階があります。
それは積み木を積むようなものです。
一番下の土台は大きくて安定したもの、
その上には少し小さくて安定したもの、
という順に積まないと崩れやすいですよね。

発達障害は、その積み木を一個抜かし、二個抜かし、と抜かしていった結果、アンバランスになってしまった、と言えます。

であれば、その発達の積み木を積み直せばいいのです。

人の体を積み木のようにばらして積み直すことはできませんが、成長の段階で必要になってくる様々な感覚や運動、動きなどを順を追って体得していきます。

そしてのその過程で行われる神経の伝達をしっかり繋いでいきます。

鍼灸や整体は、自律神経や脳神経を整え、神経伝達や血流を改善し、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

また心のバランスを取りやすくするには、体のバランスを整えることが不可欠です。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、多くの発達障害の方が薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う発達障害の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である脳神経や自律神経、姿勢、身体の使い方、無意識の緊張を整え、再発しないための心構えから、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、発達障害の方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの発達障害の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、発達障害に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。